2022年岩波書店『科学』に掲載した農薬の毒性評価に関する小論文を公開

2022年岩波書店『科学』に、東京大学名誉教授・遠山千春先生、神戸大学教授・星信彦先生と共著で書いた農薬の問題点に関する小論文を公開します。

 

これは岩波書店より正規に購入したもので、拡散可能です。
農薬については、2018年農薬取締法が改正になり、それに伴って、農薬再評価制度が導入されました。
これで果たして、農薬の毒性が正確に評価されるのか?現状のままでは、様々な問題点があります。
農薬全般の内容ですが、具体例としてネオニコチノイドやグリホサート、有機リン系クロルピリホスのことなども記載しています。

 

岩波科学 2022年Vol.92 No.3 256ー273
農薬の安全性とリスク評価  ―― “見過ごさず,見落とさず,見誤らない” ために
遠山千春 とおやま ちはる 東京大学(環境保健学)
木村-黒田純子 きむら-くろだ じゅんこ 環境脳神経科学情報センター(神経発生学)
星信彦 ほし のぶひこ 神戸大学(環境分子遺伝学)

 

ご興味のある方、以下よりdownloadしてください。
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2022年岩波科学8月号「農薬製剤に含まれる補助剤の毒性」の公開

2022年7月更新記事
岩波科学2022 年3 月号「農薬の安全性とリスク評価 - “見過ごさず,見落とさず,見誤らない”ために」において,農薬原体(有効成分)と補助剤で作られている農薬製剤は農薬原体よりも毒性が強い場合があることを指摘したが,一部精確さに欠ける叙述であったことから,補足説明のため、2022年8月号に補遺を掲載した。東大名誉教授・遠山千春先生、神戸大学教授・星信彦先生、当センター・木村ー黒田純子の共著。

 

この記事のPDF版を岩波書店より正式に購入したので、ご興味のある方は、以下からダウンロードして、ご覧ください。
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なお、この記事の最終校正が終了してから、6月22日に開催された農水省・第31回農業資材審議会農薬分科会において、農薬の補助剤について、禁止すべき化学物質として33物質の候補が「補助成分の取扱いについて(案)」として挙げられ、審議がなされ、資料が公開された。
https://www.maff.go.jp/j/council/sizai/index.html
この案も興味のある方は以下からダウンロードしてください。
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上述の岩波科学の補遺で記載したように、初期の除草剤ラウンドアップに含まれていた毒性の高い界面活性剤POEA(ポリエトキシ化タローアミン,別名ポリオキシエチレンアミン)も、この案に含まれている。

 

ラウンドアップに含まれる毒性の高いPOEAについて、2021年4月に共産党の田村貴昭議員が国会で質問し、農水省は補助剤について検討すると答弁したが、漸く危険性の高い補助剤についても検討する姿勢を示した。
このことは評価できるが、あまりに遅い対応ではないだろうか。

 

https://kokkai.ndl.go.jp/?msclkid=f21bfd28cf6f11ec83144766bc4c9f9e#/detail?minId=120405007X00620210414&spkNum=0¤t=6

 

また禁止予定の補助剤33品目を見ると、上述した初期のラウンドアップに含まれていたPOEA以外に、発がん性の高い有害化学物質が複数含まれており、禁止の猶予期間が5年とされている。

 

毒性の強い補助剤が含まれる農薬製剤は、即刻禁止し、市場から撤去するべきではないか。

 

また、農薬登録を農水省に申請する際、農薬製剤の0.1%以上の補助剤成分について、内容を記載の上申請するよう、指定されているが、登録後の農薬製剤に含まれる補助剤は、企業秘密で公開義務がない。

 

補助剤であっても毒性の強い化学物質については、情報公開が必要と考える。

2023年4月農薬補助成分について進捗情報

2023年4月更新
農薬製剤に含まれる補助成分については、前記事より進捗があり、ダイオキシン環境ホルモン対策国民会議のニュースレター138号に記事を書きました。
以下からダウンロードできますので、ご興味のある方はご覧ください。
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